ちかごろのヤギさん
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NO.30

 

23日 おきなわ山羊フェスティバル

 復帰後から開催されているとても規模の大きな沖縄産業まつりのとなりで、おきなわ山羊品評会が行われました。関係者だけでなく、産業まつりに来た一般の人たちが「ヤギだあ!」といって集まってきていました。この品評会では肉用としての審査標準によって採点されるので、うちのヤギも大きな方ですが、びっくりするほど大きな体格でした。飼育は高齢者の方が多いようで、手に負えないくらいの体格と力のある(100キロにもなる)壮齢の雄山羊の品評会は別の会場で行われました。サミット主催の山羊汁に出来た長蛇の列も沖縄ならではの光景。でもそこの山羊汁は時間がなくて食べ損ね、別のお店でいただきました。おいしかったです。確かにヤギの味でした。夫は私よりはるかにうまそうに食べていました。

 

第13回全国山羊サミットin沖縄 10月22・23日

 沖縄で開かれた山羊サミットに参加してきました。22日はストラップやポストカードなどのやぎグッズの販売をしました。たくさん買っていただき、ありがとうございました。

22日午前基調講演
「家畜としての山羊をもう一度見直そう」琉球大学農学部教授 砂川氏
「国産山羊産品の需要検証と市場開発」日本獣医生命科学大学準教授 小澤氏
午後山羊ネットワークの総会と6人の方による話題提供
「沖縄県の農業振興と畜産の役割」沖縄県農林水産部畜産課 波平氏
「おきなわ山羊の開発と山羊肉製品の特産化」沖縄県畜産研究センター貝賀氏
「耕作放棄地等における山羊の放牧事例」社団法人畜産技術協会 宮下氏
「山羊の毛包虫症について」沖縄県北部食肉衛生研究所 高木氏
「沖縄における山羊生産者の取り組み」はごろも牧場 新城氏
「学校ヤギ飼育から畜産を学ぶ」新潟県山羊ネットワーク 今井氏
引き続き行なわれた質疑応答も大変活発で1時間も延長しての修了となりました。
今回は特にヤギ肉に関する話が多く、ヤギという動物の持つ多様性をこれまでより強く感じました。 どれも興味深く大変面白いお話ばかりで、休憩時間にヤギグッズの販売に戻りお話が始まると会場に駆け戻るという あわただしい1日でした。 事務局の中西夫人と昼食のお弁当を食べているときに、沖縄の婦人に「そこの山羊サミットのかたですか?」と声をかけられ、たまたま会場を通りかかったそのかたは販売されていたヤギミルクを買って飲まれていたのですが、山羊の肉は好きで良く食べるけれど、 山羊のミルクは初めて飲んだのだそうです。私は、うちでは毎日ヤギのミルクを搾って飲んでいるけれど、山羊肉はサミットの時に試食したくらいでほとんど食べたことがない・・・と、この文化の違い!! また、中西夫人は琉球大学の学生さんが、「あのヤギはうまそう!」 と会話していたのを聞いて、沖縄の健全な若者を感じたと言っておられました。

 山羊を預けて夫婦で1週間近くも家を空けたのは初めてです。今回の旅はまさにヤギさんにもらった「沖縄行き」でした。出かける前と後はこれまでにないくらいの忙しさでしたが、思い切ってしまえば可能なんだとわかりました。一つだけ残念だったのは、預ける際に搾乳を止める必要があり、10月下旬という早い時期に閑乳に入ったことです。配合飼料やマメ科の草などを与えるのをやめ、搾乳の間隔を広げて、たやすく搾乳を止めることができました。最後のミルクはペットボトルに入れ、冷凍庫に入れました。また、預ける数日前にしっかり発情が来ましたが、交配はこの次に見送りました。
 沖縄の山羊の文化に触れるのがとても楽しみでしたが、けらま諸島の座間味島の海の美しさには感動しました。座間味のお土産売り場にひーじゃークッキーがあったり、平和記念館の近くでは沖縄でしか見られない看板が・・。もちろんやぎがいて、番犬に思いっきり吠えられました。

 

2011年11/2

 

 

鳴かない!
食べない!
自家中毒から回復へ

 

 沖縄から帰ってヤギを迎えに行くと、なんと!顔が変わってしまっていました。ヤギの扱いには手なれた知り合いに預けたのですが、ケイ留には慣れていませんでした。鳴いたり抵抗したりしたようです。迎えに行った時、頭に馬ではおなじみの「とうらく」を布の紐でうまく作ってつけていました。首輪では動かすのが大変だったのでしょう。普段は首輪もしていないので、とうらくを嫌がって壁などに顔をこすりつけたのか口元と、耳が汚れて黒くなっていました。でも通学の子供たちが通る草地に、毎日つないでいたので、子どもたちが下校時には1時間もヤギのところで遊んでいたとうれしそうに話してくれました。小屋は粗末なものでしたがしっかり食べていたようでした。私が迎えに行った時、「みちる!」と外から声をかけると、一声「めえ」と鳴きましたが、それっきり3日間は声を出さず、その後次第に「めへへ」と小さく呼んだりするようになりました。 自分の小屋に帰った時はすぐに草かに首を突っ込んだのに、ほんの少し食べただけ。やはり3日間は、ほとんど食べない状態が続きました。

陽のあたる温かな場所に座り込んで、あまり反芻も見られず、フンも、子ヤギのように小さなものを3日間に1回確認できただけでした。運動場が広いので、気がつかないということもあるし、まったく食べないのではないから、と様子を見ていましたが、自家中毒かな・・と思ったのが当たったようです。おばあちゃんもお隣さんも、「どうしちゃったの?ぐあいがわるいの?」と心配してくれましたが、わたしは、「犬や、娘が自家中毒になった時とおんなじだあ!」と思っていました。4か月の子イヌは家を空け帰るのが夜遅くなった時に、2歳の娘はヤギの具合が悪い時に泣いているのをほっておいて、ヤギ小屋に入り浸っていたら、自家中毒になりました。どちらも医者の世話になりましたが、ヤギは人や犬よりは軽症です。自力で回復しました。でも、うちで生まれここから一度も出たことがなかったやぎが1週間よそにやられて自家中毒になるなんて・・・。夫は食べないヤギを見て、あの目が「やぎを食べてきたでしょう?と言っているように見える」と。笑い話です。

回復に向かうヤギさん。表情がまだやや暗く、耳や口元の汚れも、残っています。

帰宅後5日目

 この翌日には散歩にも行きました。普段と違ったのは、なかよしの子どもが一緒でも、頭突きをするような仕草で跳ねて喜ぶことがありませんでした。でも確実に回復してきました。

この時期はいつも搾乳をしているので、たくさん食べますが、ミルクもを搾っていないので、「2・3日食べなくても心配はいらないわ」と、27年のヤギ飼いは結構図太くなっています。でも、好きな食べ物をちょっと持って行って、ついでにブラシをしてやったり、心の回復のための努力もしました。

  交配しました。

2011年11月6日

 前日にしっかり鳴いて尾を振りました。夜中も休まず鳴きました。電話では、午前中に来るということでしたが、あいにくの雨で、オスヤギが到着したのは 正午を回ってからでした。鳴き方が幾分おとなしくなって来ていたので、交配には一番いい時だったと思うのですが、3周目をまたないと分かりません。
とてもかわいい、美男子のオスヤギでした。今年生まれたオスなのでうちのやぎより小さいくらいでした。
 オスヤギを載せたトラックが到着すると、おとなりの子が雨の中を駆けてきて転んでけがをしてしまいました。知らせてあったので、心待ちにしていたのです。ところが、家に引き返して手当をして、再びやってきたときには、オスヤギを載せたトラックはもう去ってしまっていました。そのくらい素早い時間でオスヤギはやってきて種をつけて帰って行きました。日曜日で、せっかくの機会だったのに、残念でした。