ニコは立って子ヤギたちを舐めてきれいにしているところでした。寒い日でしたので、すぐに子ヤギをきれいにする助っ人に入りました。夫がお湯を用意し、帰省中のお隣の大学生を呼んで、用意してあったタオルを次々と変えて3頭ともじきに乾いた状態になりました。初乳を飲むのも、お隣の子が手伝ってくれたりしましたが、すぐにみんな自分で飲めるようになりました。大きさが一目でわかる大中小。そのまま「大姫」「中太郎」「小太郎」と呼ぶことにしました。
メスが立つときに、つま先が内側に曲がってしまうようなので、産道の一番先頭にいて、つま先が内側に折れた状態だったため、なかなか出てこられなかったのではないかと思いました。この子がとても大きかったので、小さい2頭目、3頭目は次々とつるりと落ちるように産まれたのかもしれません。 5産目のニコは落ち着いた態度で「どんなもんだ!」という顔をして、ごほうびのみそ汁をボールに一杯ズーズーと飲みほしました。暗くなる前に後産も始末できて、飼い主だけが今日か、今日か、と気をもんだ末の満点の分娩でした。 |