2009. 5. 09 9産目、無事に産んだけれど・・・
交配より150日目の暖かな昼頃、メスを2頭無事出産しました。
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朝9時ごろより予備陣痛が来ていました。11時半頃、出先に夫から「足が出てきている」と電話があり、帰ってまもなく一頭目を出産、15分くらいで2頭目が生まれました。初乳を飲み、後産も1時間くらいで確認出来て、心配した9産目は素晴らしい分娩に終わりました。母ヤギは昨年よりもむしろ元気な様子で、よく子ヤギのめんどうをみていました。が、さすがに夕方ごろには疲れた様子で横になっていて、美味しい草を草かに入れても、食べに来ませんでした。
夜になって2回小屋を覗いたたのですが、草も、少しだけ与えた配合飼料も残していました。
翌朝5時前に小屋に行くと、餌は同じ状態のままでした。子ヤギに乳を飲ませるため立ち上がりましたが、よろよろした感じで、ぱらぱらの糞をして、すぐにまた座り込んでしまいました。
明らかに様態はおもわしくない状態になっていました。
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2009.5.10
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横になっているヤギの口元に草を置くと少しづつ食べました。が、水は飲まず、この日はとうとうそれ以後排便、排尿、反芻を確認できませんでした。子ヤギを呼ぼうとしても、「うをおお」と言うようなか細いうめき声しか出せず、目つきも生気がなく、やっとの思いで立ち上がっても、立ちつづけることはできず、夕方には、食べた草のどろどろになったものを苦しそうに戻しました。
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横になったままの母ヤギの乳首を何度か子ヤギに吸わせました。乳に少し熱があると感じました。運の悪いことにこの日は日曜で、朝から3人の獣医さんに連絡を取っていたのですが、夕方やっと電話が通じたのは、お酒を飲んでいて往診が出来ない獣医さんでした。
その夜11時近くなってから、ヤギの左の腹があまり食べていないのに膨らんで硬くなっていることから、それ以前はともかく、今目の前のヤギは間違いなく「鼓腸症」だと判断しました。夫と2人で一時間くらい、ポカリスエットを口の横からすこしづつ飲ませながら、マッサージをしました。強く押した時に叫んだのを、私は「声がでた!!」と喜びました。ガスはかなり抜け、楽になったように見えました。
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その翌朝(11日)はいくらか様態が良いように見えましたが、朝6時にはいつもヨウマヒの予防注射をお願いしている獣医さんと連絡が取れ、すぐに来てくれました。乳熱の心配もあり、治療と予防の注射を2本打ちました。
朝の内に鹿の子になった糞が出ました。バケツに一杯くらいもあるかと思うほどの尿をしました。子ヤギを呼ぶ声がいつものようになってきました。午後には立って乳を飲ますようになりました。
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2009.5.11
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12日の朝、パラパラパラパラと気持ちのいい糞をしました。家にあった「べリノール末」という動物用の消化整腸止瀉剤を味噌と練ってなめさせたり、カルシュウムの補給を見直したりしました。食べたがるのを、抑え気味に特にマメ科の草はこの日はまだ与えないようにしました。こやぎは活発に走り回るようになり本調子でない母ヤギの背中に乗って遊びました。
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13日、回復が目に見えて進みました。夕方、子ヤギが飲み残した乳を搾りカッテージチーズにしました。
14日になってやっとヤギらしい反芻をするようになりました。注意をしながらですが、飼料もほぼ普段どおりになりました。15年以上も前、産後母ヤギが死んだ時3頭の子ヤギを哺乳して育てたことがありましたが、大変でした。今は感謝の気持ちで一杯です。
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