家畜飼育経験がなかったので、ヤギでもニワトリでも”師匠”と呼ばれるひとをつくり、そのひとたちの農作業を手伝ったり、人脈を紹介してもらったりして、短期間に驚くほどの知識を得、多くを経験しました。ヤギの種付け、生まれたオスの扱い、販路、牧草、乾草、敷き藁、籾殻など皆そのようにして習得、解決してきました。「アンタは玖珠(くす)町に来てから1年半しか経たないのに、私より顔が広いよ」と地元の人に言われるほどだそうです。
さらに独創的で例えば、作業の効率化を考え畝の通路を1m空けたり、畑の真ん中に軽トラックが通れる車道を作ったり、120坪ぐらいある花壇の中に樹木を植えたり、 除草を軽減するために杉の皮のチップを2トン車で4台入れたり・・・。 今では「わしらにはそんな発想はできない」と興味を持つひとが現れ、「グリーンツーリズムに入らないか」と声もかかるし、「町の里山まつりの乳搾り体験にヤギを出品してくれないか」と要請されたりです。今後の活躍に期待しましょう。 |