おしえて?Q&Aこたえます
1
ヤギのことをあまり知らない人に、これまでよく聞かれたこと
2

初めてヤギを飼った人が、よく聞くこと

3
こんな時、こんなこと、こんなふうにしてきたこと
4
山羊の病気やけがでこれまでの経験から答えられること
5
これからヤギを飼おうとしている人がよく聞くこと
腰麻痺(ようまひ)の予防はしないといけないの?どうすればいいの?
 この病気は肉用在来種(トカラヤギなど),雑種にはほとんど発生しませんが、ザーネンの血の入った雑種には発生の可能性があります。純粋種と思っていても実はザーネンの血がわずかに入っていたというような場合もありますし、シバヤギやアルパインにも、まれですが発症例があります。写真→
蚊が媒体となって、糸状虫(フィラリア)がヤギの体内に入り神経症状をおこすのが、腰麻痺です。ザーネンの場合は予防は必ずしてください。方法はいろいろあるようですが、うちでは獣医さんに来てもらって注射を打つという方法をとっています。シーズン中に2回うちます。過去には、注射一回だけの獣医さんもいましたし、毎月、犬のフィラリア予防のように錠剤を飲ませたこともあります。
 ヤギを飼い始めたら、何かあったときに来てくれる獣医さんを、まず見つけましょう。腰麻痺の予防で、顔なじみになっておくと、安心です。農協や、経済連でも、畜産関係の獣医さんを紹介してもらえると思います。ヤギが得意でない(?)獣医さんもいるようで、何度電話しても、来てくれなくて、注射をやり過ごしてしまった時に、腰麻痺にななってしまったことがあります。ザーネンの場合、予防をしなければこの病気の出る確率はとても高いようです。いい獣医さんを見つけることができるといいですね。
親から離した子ヤギには、草のほかになにをあげたらいいの?
離す時期が40日以上たっていれば、哺乳は必要ないでしょう。草を良く食べるようになっていても、からだをしっかり作るために、うちではわずかの配合飼料を与えています。一ヶ月たつと母ヤギと同じ配合飼料をほんの少しなめさせて、離乳の準備をはじめます。基本的には、草や木の葉をしっかり食べさせることがだいじです。親から離したばかりの頃なら、朝夕に一握り程度です。徐々に増やしますが、ヤギの大きさや他の飼料とのバランスを考えて、あげすぎないことが大事です。うちでは割合はフスマ1、大豆粕0.5、米ぬか0.5でリンカル少々を添加しています。
ヤギには水はいらないんでしょ?

 いいえ、ほしいときには水がのめるようにして下さい。刈ったばかりの青草を与えているときは、あまり水を飲みませんが、干草の時期や、乳をたくさん出している時は、びっくりするほど飲みます。けい留している時も、一日一回は、飲みたいだけのませてあげてください。
  写真は1日5リットル搾乳中
のヤギ(2012.6.27)中鍋に1日に3杯くらい飲み干す。
昼間はつないでおこうと思うんだけど、心配いらない?
 つないでいる間におきる事故がとても多いと聞いています。けい留の棒は、ヤギがものすごい力で引っぱっても抜けないよう、深く打ち込まないと、棒ごと引いてうちに帰ってくることにも・・・とちゅうで、畑を荒らしてこなければ幸いですが・・あったんです、そういうこと(^。^)。また、ちょっとした、低木や、カヤなどに紐をぐるぐる巻きつけて、くびをしめたり、土手を踏み外して首吊りになったりします。紐の届く範囲の安全を確かめてください。一日つなぐ時は、必ず日陰がどこかにあるように、音などにとても驚いて走り出すので、車などが近くをとおるところも、おすすめしません。首輪やけい留の棒とのジョイントには、必ずナースカンという、ぐるぐる回る金具をつかいましょう。
鉱塩は、あげなきゃだめ?
鉱塩は、自由にカルシウム、リンなどのミネラルをとることができます。カリウムの多い草(牧草など)をとっている時には、鉱塩のナトリウムをとることで、バランスもとれます。飼料にリンカルや塩を添加したり、味噌汁の残りをあげたりすることでも補えますが、必要を、はかることができないので、おいておけば安心を、おすすめします。 
野菜くずなどなんでもあげていいの?
ふつうに家庭で出る野菜くずなら、問題ないと思います。ヤギが、食べるものと、食べないものがきっとあリます。(みかんの外皮は食べません。)うちで気をつけていることは、次のことです。
★ジャガイモの芽は入らないようにする。
★リンゴなどの皮をむくときよく洗い、へたなどの農薬が落ちにくいところは与えない。(特に搾乳中は、農薬のついたものは気をつけます。バナナの皮は与えません。)
★スイカなど、水分の多いもの、大量に出るものは、一度に多く与えないようにする。(水分の多いものばかりとって、繊維のある草が足らないと、鹿の子の糞を出します。)
忙しい時に野菜やくだもののくずばかりあげて死なせてしまった知人がいました。
冬の寒いときの対策は?
ヤギは、寒さには強い動物です。これまでの経験では、ー15度くらいまでなら、小屋の一部に囲ってない部分があっても、健康に冬を越しています。ただし、冷たい風が吹き抜けたり、雪があまり吹き込むようなことがない様には心がけています。
もう一つ心がけているのは、床を乾いた状態にしておくことです。敷き料を毎日取り替えているかたは、冬はわらや、おがくずなどを多めにした方がよいでしょう。うちでは秋から春の出産前まで、敷き料を上に上にと重ねています。出す時には20〜30センチにもなり、下の方はほとんど堆肥化しています。冬ヤギ小屋にはいると思いのほか暖かいです。
全身の毛を立ててまるくなっているような朝でも、震えていなければ心配はいりません。乾草や豆ガラを与えている時期は、水をけっこう飲みますが、桶の水が氷のかたまりになっているような日には、氷をスポットとって、お湯を入れてやると、喜んで飲みますよ。

夏の暑いいときの対策は?

 ヤギは暑さと湿気がにが手です。これからヤギ小屋を建てるのでしたら、風通しのよい場所と水はけのよい場所を選ぶことで、健康管理がとても楽になります。簡易の小屋を建てる場合でも、屋根は断熱を考えてくださいね。夏にはぜひ日よけを!うちの小屋は木の下で涼しいのですが、暑い時は運動場の土の上で休んだりしています。また小屋は西陽があたるため、藤を屋根に沿ってはわせ(写真)今ではよしずも不用になりました。冬には葉が落ちて日当たりがよくなります。条件に合った工夫をしてくださいね。

敷きわらは切らないとだめ?敷きわらの代わりになるものは?

わらを敷料として使うのでしたら、三分の一くらいには切るといいですよ。堆肥として利用する時には長いわらは困り者です。うちではおがくず、木ぬか、枯葉など、その時どきあるものを併用していますが、おがくずや木ぬかは発酵するのにに時間がかかります。空気を内に持つわらに勝る敷料は無い様に思います。フォークで敷料を出すのも積んだ堆肥を切り返すのもわらだと容易です。茅などを刈って干し、わら代わりにしたこともあります。もみがらも使えます。

ヤギの糞や敷わらを堆肥にする方法は?

 ヤギの糞は家庭で飼う家畜として素晴らしい糞であると思います。毎日小屋を掃除する場合、コロコロの糞だけを集めておいて、そのまま畑に溝を切ってからバラバラと入れその上に畝を作って野菜を植えても大丈夫です。敷きわらなどと一緒に出した時は、山に積んで発熱発酵させます。手を入れると熱い位にならないと雑菌は死にません(70℃位)。雨除けをしたり切り返えしを行ってしっかり発酵させると良い堆肥になります。うちでは年に1・2回まとめて敷料を出しますので大量ですが、発酵が進むと小さくなります。心意気のある方は1ヶ月くらいで積み返しを繰り返せば3-4ヶ月で堆肥になります。私は古い年の物から順番に使って移していますので、堆肥つくりにあまり熱心とはいえませんが、あまり大きくない自家用の野菜畑の肥料に困ることはありません。