3月30日昼近くに「陣痛が来ているが産まれない・・」と連絡を受け出かけました。踏ん張った時に白いものがちらっと見えたこともありましたが、ゆきちゃんは苦しむだけで、陣痛はだんだん弱くなってしまいました。夕方になっても産まれる気配はなく、長期戦とみて一時退散。結局産まれたのは朝方の4時ごろでした。なんと、おなかには3頭も入っていたのです。初めの子は逆子で死産でした。なかなか出てこられずに、息絶えたのでしょう。私が駆け付けたのは、2頭目が生まれたところでした。ああよかったねと、疲れきっているゆきちゃんを助けて子ヤギをふいているとき、「まさか!見えてる、もう1頭出るよー」。初産に3頭生まれたことは30年以上のヤギ飼いの私にも経験がありません。産後すぐは放心状態で、子ヤギの面倒が見られないくらいだったゆきちゃん、本当に良く頑張りました。もちろん、ほとんど寝ないで見守った飼い主さんもです。 さてその後、飼い主さんから、「子ヤギがお乳を飲めているのかわからない、ぐったりしている」なんて心配な電話もありましたが、ゆきちゃんは体の回復とともに、子ヤギの面倒もよく見るようになり、子ヤギは素晴らしくすくすく育ちました。
5月3日 1か月を過ぎました。沖縄みやげにもらったヤギのTシャツを着て、3頭引き連れての散歩は楽しくてしょうがない様子。ヤギを飼い始めて1年。きっちり一回りしました。でも日本ザーネンの雌を飼う醍醐味はこれからです。
子ヤギがいなくなってからは、乳搾りそして、ヤギミルクの加工にも、奮闘中です。
「馬羅尾森の家」に宿泊すると、きっとヤギの乳搾り体験をさせてもらえますよ。