3
1 2 3
子ヤギの誕生記録 2024‐3
2024.05.09  
 

ゴールデンウィーク(5月5日)

 例年通り入れ替わりで大勢人や犬が来て散歩をしました。なんでか写真が見当たらない!中学生になった姪は、昨年は一緒だったお父さんが2月に亡くなったけれど、変わらない笑顔を見せてくれました。
 36日目なので、もう数日で旅立ちの時期です。母ヤギのニコは疲れた感じを見せながらも、もりもりと食べて子ヤギのためにミルクを出しています。子ヤギはもうミルクがなくても大丈夫と思えるくらいにしっかり育ち、草を食べて遊びまくっています。
 
 

(5月9日)

 40日になりました。一人残った親戚のじいじが、毎日ヤギ家族と散歩をしました。急な斜面も倒木もお気に入りで、とにかく駆けたり跳ねたり。ニコもじいじも、私も子ヤギ集団にはついていけません。

上が後に出戻りして、母ヤギのニコの跡継ぎになるチュッチュ。この頃には思いもよりませんでした。

 昨年は子ヤギが一頭だったので、大きくなっても母ヤギから離れず、散歩は静かな雰囲気でした。ところが今年は散歩の間中、母ヤギからはるか離れて、キッズ集団で遊んでいました。散歩から帰ると静かに休むので、ニコも休息を取ることができますが、泥んこの足で背中に乗るのは相変わらずでした。「草もしっかり食べているので、もういつでも取りに来てください。出来れば早めに!」と、交配でお世話になったメリーランドさんに連絡をしました。7産目のニコには、この3頭の子育ては、もうおしまいにしなくてはならない時期でした。
   
 

45日(5月14日)

 左上がチュッチュです。一番体が小さく、運動能力も3番目、どぶに落ちたりして膝が泥んこになっています。毎日散歩をしましたが、歩くのは母ヤギと人間で、子ヤギ達は前山を自分たちの運動場にして遊んでいました。ニコは子ヤギたちの心配をするでもなく、のんびりと立ち止まっては、草を食べながら決まったコースをひと回りしていました。この頃になると、もうヤギが4頭いる感じになっていました。引き取りお願いの連絡を再度してみましたが、もう少し先になるといわれて、迷った時期です。これまで病気の時以外は子やぎと母ヤギを離して飼育したことはありませんでした。もう5日くらい・・・・、ニコは明らかに疲れた感じでした。このころに子ヤギを母ヤギから離していれば‥‥と悔みました。黙々と食べ、ゆっくり歩き、子ヤギが大きくなってもミルクを欲しがるのをいやがらずに頑張った母ヤギに、飼い主は申し訳ない気持ちです。

いつも子ヤギたちが先に駆けて行き、後をやっとついていく母ヤギのニコと、親戚のじいじ。7年間いつも滞在中は一緒に歩く仲、励ましあったり、慰めあったりしているようです。
 

お別れの日(5月19日)

50日です。一頭だけ残った子を2か月以上置いたことや、もっと若い母ヤギが3頭の子ヤギと50日以上一緒だったことはありましたが、7産目の母ヤギが本当によく3頭の子ヤギの面倒を見ました。この日お迎えに来るというので、最後の散歩をしっかりと楽しみました。お迎えが来た時、ニコはそのことを理解していましたが、子ヤギたちはワイワイと物珍しそうにしているうちに、運搬車に入れられてしまいました。私が抱っこして渡しましたが、限界の重さでした。3頭一緒だったので、子ヤギたちは車が動き出して初めて大きな声で鳴きました。ニコは鳴きませんでした。
 ニコがどれだけ体力を消耗していたか、子ヤギがいなくなった日の夕方に搾ったミルクと、カッテージチーズが、そのことを痛々しく語っています。「ゆっくりしようね。ミルクも少しづつ減らそう。身体を拭いてブラシをしてのんびりやろうね、本当にご苦労様。」と声を掛けて、元気なニコとの暮らしに戻るはずだったのに、ニコはこの9日後に死にました。
   
ほんとのヤギトップへもどる   
1 2 3