2017年-3 2017.4/10  
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k隔離した母子ヤギ
突然母ヤギが  4月11日  
 上の写真を撮った翌日、左のような有様になるとは思いもよりませんでした。朝、母ヤギがうなだれて、食べない、飲まない、出さない(糞尿)状態になっていました。1週ほど前からいつもしぼんでいた乳房が張るようになって、子ヤギが飲むのを嫌がる様子があり、母ヤギを抑えて子ヤギに飲ませたり、少し搾ったりしていましたが、この日は一目見て乳房炎だとわかりました。張っている乳房の片方が赤くなっていて、嫌がるのを抑えて搾ってみると、真っ赤なミルク!が出ました。母ヤギはやっと立っている状態から、ついに座り込むと、その背中に子ヤギがかわるがわる乗って遊ぶ始末です。35年のヤギ飼いの中で、初めて母と子を隔離しました。
 家畜の獣医さんと連絡が取れず、町の動物病院の先生に頼んで抗生物質を出してもらいました。乳房が変色していると言うと、それは重篤な状態だといわれ、回復が難しいことを覚悟しました。午後と夜中に注射しましたが、そのころにはもう立ちあがることができなくなっていました。子ヤギたちは草を良く食べるようになっていたので、こちらも40日になる前の強制離乳になってしまいました。
 
 3日目も立てないまま 4月13日 
 翌朝に主に牛を見ている獣医さんが来て点滴等、処置してくれました。置いていった 抗生物質や栄養剤の注射を2日間、朝と夕と真夜中に打ちました。子ヤギはミルクをもらえず、おなかがすくので必死に草を食べました。母ヤギが立てないまま3日目が過ぎましたが、立ちたがる様子がありました。だめかもしれないけれど、あきらめないでできることはやろうと夫と相談した夜、「足を震わせてミチルが立たった夢」を見ました。
 
草架から草を食べるように!  4月17日 

 14日(4日目)の朝、立ちたがるヤギのふんばりに合わせ、腹の下にシーツを入れ持ち上げるようにして支えてやると、ウンチとシッコをしました。獣医さんに来てもらい、抗生物質を止め、アリナミンの注射を日に2回に切り替えました。回復に向かっているけれど、乳房炎になったほうの乳房はだめだろうといわれました。16日に自分で立ってウンチとシッコをしました。しばらく立っていることができました。水を飲み、草を良く食べるようになりましたので、17日にはアリナミンの注射を止め仕切りの金網を子ヤギのいるほうにずらして、母ヤギも草架から草を食べられるようにしました。壊死した乳房は硬くなってきました。母ヤギはしっかり回復にむかってきましたが、この日から子ヤギが3頭とも、下痢になりました。

   
 
子ヤギだけ散歩に  4月21日

 母ヤギはその後日増しに良くなっていましたが、子ヤギは3日間、程度はそれぞれでしたがひどい下痢になり、それが改善に向かい始めた日です。訪ねてくれた(ヤギ飼いとヤギ飼い見習いだった)友人と、子ヤギだけを連れて散歩に行きました。突然草だけを食べ過ぎて、消化しきれずに下痢をしたと思って母ヤギの片側から出るミルクと、人間の赤ちゃんの粉ミルクを哺乳瓶やボールで少し飲ませたのがかえってよくなかったようです。前日に様子を見に来た獣医さんに、「ミルクを止めると良いかもしれない」と言われ止めました。子ヤギは下痢をしていることを除けば元気そのもので、遠くで鳴く母ヤギをよそに、好きな草を食べ存分に遊びました。

下痢も回復に向かって  4月24日

 3頭とも順に、下痢から、鹿の子へと、下痢の状態から抜け出しました。子ヤギがこんな下痢をした経験も初めてでした。これでやっと子ヤギを引き取り手に渡せます。5月29日に角の無い2頭が旅立つことになりました。

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