子ヤギの誕生記録
2012年  4
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1か月過ぎ〜旅立ちまで

  5月10日
 1か月を過ぎて、子ヤギたちはしっかり草を食べるようになりました。西陽よけの藤の花が満開。草は伸び木の葉も茂るようになって、散歩に行くと、ひたすら草を食べ歩く母ヤギの周りを駆け回っては草を食べ、幸せそのものです。でも親が小屋に戻っても、なかなか小屋に戻らないようになってたいへんなことも! 休んでいる時にはみんなで反芻・・子ヤギの反芻はとても速くて愉快です。母ヤギから離れて子ヤギだけでかたまって休んでいることも多くなりました。
 オスのスズ君は体が一回り大きく、良い種オスになれるところですが、今年は肥育を希望する知人のところに行くことになりました。オスの子ヤギの方が実は甘えん坊なのですが、先方にはメスヤギがいるので、さみしくて一晩中泣くこともないだろうと、38日で旅立つことになりました。これまでで最も早い旅立ちです。
 
    明日お別れのスズ君(上)

5月11日
 引き取りに来たHさんが軽トラックのかごに入れているのを見ているヤギたち。車のところまでは、私が抱いて行きましたが、スズ君よりも、他の子ヤギたちが鳴いて騒ぎました。
 
      近くの村のリンゴ農家に行く「サン」(右)
5月16日
 メスの「サン」が引き取られていきました。行き先の三郷村まで車で1時間近く。茶箱に網のふたを用意されてきたのがぴったりの大きさでした。おとなりの子がちょうどいるときで、名残惜しく、写真も取らないままでお別れをしました。そのうち「ヤギさんいます」でご紹介させていただこうと思います。
 

5月25日 最後まで残っていた子ヤギのユキちゃん
  5月27日
 2カ月近くいたゆきちゃんのお迎えの日です。同じ長野県の坂城町にある小学校の5年生のクラスでヤギを飼うことになりました。まだ小学校前の息子さんと一緒に担任の先生が引き取りに見えました。先生の家で一晩過ごして翌日に小学校へ。たまたま我が家に来ていた親せきのじいじも、子ヤギとのお別れに立ち会い、先生のことをしきりにほめていました。これまでの準備も、これからの子どもたちとの奮闘も大変であることは間違いないでしょうが、きっとその大変より大きなものを受け取ることができると信じています。 ユキちゃん、小学生のお友達と一緒にしっかり育ってくださいね。

 子ヤギがいなくなって、つぎの日の朝は4時、それ以来4時半・・朝一番に子ヤギがミルクを飲んでいたのですね。搾乳は6時ごろに、乳量は上限で3リットルに馴らしていきたいと思っています。辺りは日ごと緑が濃くなって、我が家もヤギ小屋も小さな畑もみんな山に飲み込まれそうな時期、荒れている前山の木を1本ずつ倒して、枝を始末し、葉はヤギに食べてもらう・・朝食の支度の前に一仕事できるのはいいけれど、仕事を始めると眠くなる・・あくびをして窓から見下ろすと、ヤギが一頭のんびり反芻している、「ああ、子ヤギがいなくなったんだ」と、さみしいようなうれしいような気持ちです。               2012. 5. 30 
 
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