ヤギにとって毒になる草や木の葉 2012.6.16改

もし、たべてしまったら
症なら、灰汁、スポーツ飲料、卵白、ミルクなどを飲ませると回復に効果があります。

 毒草といわれているものはほとんどがヤギにも毒です。えさがじゅうぶんであれば毒草が混じっていても食べませんし、わずかなら平気なものもあります。けれどおなかがすいていれば食べてしまうでしょうし、ほんの少し食べても害の出るものもあります。毒草ではないけれど、たくさん食べると有害になるものもあるので、一種類のものばかり与えないようにすると安心です。元気がなく、反芻もせず、口から泡を出したり緑色のかたまりを吐き出したりすることが多いようです。身近にあって(長野県の中山間地在住)間違って与えたり、つないでおいて知らないうちに食べてしまったりすることが考えられるようなものを、主にあげています。(この他にも有毒植物はたくさんあります。

ンチョウゲ

一年中葉が青く、つやつやしていて厚い葉の常緑樹は、ほとんどのものがいくらか毒があるようです。

レンゲツツジ

毒性が強いため、係留や放牧するようなら対策が必要です。

タガラシ

田んぼや湿地にあり、名のごとくひどく辛いのでヤギが食べることはまれと思います。症状は皮膚に出ます。

スイセン

まだ花が咲く前は気をつけて!。他に草がない時期にあげようとした人がいました。元気のいいニラのようですものね。


クサノオウ

けし科のものは有毒と思ってあたえないようにしましょう。


ケマンソウ

家の周りに多いムラサキケマンのほかキケマンも。毒は強くないので少し食べてしまったくらいなら大丈夫。

スズラン

放牧するようなときに自生のものがないか注意。庭のものも増えて草といっしょに刈ることがあります

ンテン

こんな風にしげっていると葉もおいしそうに見えます。鳥たちは実を食べますが、実も毒です。


ジャガイモの芽

芽の毒ソラニンは怖いと知られていますが、芽だけでなく茎や葉にも毒があります。(ホオズキも同じ)

キツネノカミソリ

ヒガンバナと同様、全草にアルカロイドを含んでいます。特に鱗茎に毒が多く「地獄花」とも呼ばれます。

ドクゼリ

ヤギは食べないと思いますが、若いうちはおいしそうで、人も要注意。セリより大きくなります。

ワラビ

人間も食べる時は灰を使ってあくを抜きますが、誤って食べてしまったときは、灰汁を飲ませてください。


キンポウゲ

ウマノアシガタとも言います。アネモニンと呼ばれる毒が含まれ、下痢、けいれんなどの症状が現れます。

シャクナゲ

シャクナゲを食べたヤギが、緑色のゆるい便をたれ、口から泡を吹いた例があります。

エンゴサク

けし科。写真は家の周りに多いヤマエンゴサク。毒は薬に・・・漢方の材料に使われているそうです。

アセビ

家畜だけでなく犬にも被害が多く、症状はヨダレや嘔吐 ふらつき 脈が速まる 呼吸困難などです。


キツネノボタン

花の咲く前はわかりにくいことがあります。毛の生えた毛キツネノボタンも同じ。きんぽうげ科のものは与えないよう

ヒルガオ

種子に毒成分を多く含みます。若いツルや葉は与えても問題ないようです。チョウセンアサガオは危険。

ゲッケイジュ

香辛料として知られるローレルですが、生でヤギが採食するのは良くないようです。皮膚炎を起こす毒の成分があります。

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イチイ

葉,枝,タネすべてに毒があります。赤く熟した生の実の部分だけは、甘くておいしいけれど、タネは危険!


キョウチクトウ

キョウチクトウ

経口毒性が強く、誤って食べれば死ぬ可能性もあります。花・葉・枝・根・果実のすべてに毒があります。

ツゲ

垣根などに植わっていることがありますが、剪定した枝を与えたりしないように。

イケマ

全草有毒です。与えた草に混ざっていたことがありますが、ヤギは一口だけで残し、大丈夫でした。

ミツマタ

三又になる枝につく葉にも、春先に咲く独特の形の花にも毒があるようす。ジンチョウゲ科


ジキタリス

花の色は他に紫や白、黄色などがあり、花壇にとても目立つ花。薬草にも使われますが、毒も強いので気をつけましょう。

ヒナゲシ

この花に「毒性は全くない」と書いているサイトもありますが、アルカロイドを含みます。与えない方がよいです

エニシダ

マメ科で、製薬原料にも使われますが、食べると神経麻痺、呼吸困難などの症状が出ます。似ているキングサリも毒草です。

ネジキ

アセビと同じツツジの仲間で、葉に毒があります。症状は嘔吐や運動マヒなど。


トクサ

薬草としても使われますが、家畜が多量に食すると死に至るとありました。ツクシやスギナは大丈夫です。

アネモネ

人は茎を折ったときに出る汁で皮膚炎などになりますが、ヤギは食べないようにしたほうが良いです。

シキミ

全てに毒がありますが、特に実は法律で劇物に指定されているほど猛毒があります。人も気をつけましょう。

ホウチャクソウ

アマドコロと違えて食する事故が多いですが、食べ頃の若芽の方が危険です。ナルコユリとも間違え易い。


ドクウツギ

実が特に猛毒。事故は実際にはあまり無いようですが、食べると死ぬ可能性は高いので、要注意です。

トリカブト

葉は二輪草と似ていますが、猛毒で、食べると死ぬ可能性があります。根に最も多く毒があります。

 
 
 

有毒のものを拾っていくと、きりがありませんが、神経質になる必要は感じません。ヤギを飼っていると、自分のいる環境の植物をよく観察できるようになり、植物の名前もよく覚えます。ヤギを飼っているその環境の中で、気にかけるべき有毒植物をしっかり覚えると良いと思います。写真のないものや、写真でもわかりづらいものがあったら検索してみてください。今回だいぶ写真をUPしましたが、載せられなかった写真を提供してくださる方がいましたらお願いします。                                  YYおばさん(2012年6月16日)


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