おもいでのヤギさん
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じゅん子さんちのシルバー  

 シルバーは2010年の暮れに亡くなりました。シルバーのその後を気にかけている方がいることと思います。順子さんから5年後にいただいたお便りをご紹介します。 2015.8.25

 シルバーは2000年の春に生まれ、私の元に来たのは2000年のクリスマスの頃でした。紹介した時はすでに老齢にさしかかってましたね・・・・2年ほどは介護状態で、よろめき倒れてしまうと自力では立てない・・・・あのプライドの高かったシルバーが情けないような恥ずかしいような表情で私を見て「起き上がれないんだよ」と。。。。私は内心悲しくて仕方なかったけど、あえて何でもないように「倒れたら私が起こすから平気よ」と横倒しのままのシルバーを何度も起こしました。最後の方は壁や柱にもたれかかって1日中立ち続け、その壮絶な姿は本当に尊敬すらしました。
 逝ったのは2010年12月14日でした。
前日までは立てたのですが、当日は朝から起き上がる事がどうしても出来ず、寝たままご飯を食べてました。草食動物は立てなくなったらおしまい・・・と聞いていましたが食欲は旺盛だったのでこのまま数日生きるかと思ったのですが、その日の夜、私と主人、群れの仲間だとシルバーが信じていた犬たち全部呼び寄せシルバーを看取りました。苦しいのか声は出ないのにかすれた声で何か必死に訴えようとしていて、もがくのをなだめながら「シルバー何? 大丈夫だからもうそんなに頑張らないで」と言い続けました。
 市の動物火葬場でお骨になったシルバーはクッキーの缶の中に納まって我が家に戻り、今は先に逝った犬や小動物に囲まれてうちの庭の片隅に眠っています。シルバーの首輪は今もそのまま置いてあり、時々強烈なヤギ臭を放ちます (笑)懐かしいにおいです。裏山はシルバーがいた頃は常に草木を食べてくれたので一定の姿を保っていましたが今は荒れてしまい業者を頼んで木々の伐採など頼んでいます。  何度もシルバーがいれば・・・と思います。その裏山もたまに行くとそこらじゅうにシルバーの姿が浮かび、涙がポロポロ出るのであまり行きません。でもシルバーの思い出は永遠で本当に素晴らしい物です。yyおばさんはちろんヤギがどんなに魅力のある動物か御存知、1頭でも多く幸せなヤギさんを増やしてください。 
 横須賀のじゅんこ  2015年8月20日

ここより下がご紹介した当時のものです。
じゅん子さんちのシルバー  2009.4.20  神奈川県横須賀市

住宅街のど真ん中、農家でも牧場でもペンションでもない民家に、9才になるシルバーがいます。飼い主のじゅん子さんは9年前、飼っていたワラビーを事故死させてしまい悲しんでいたとき、そのワラビーを買ったショップで、囲いの中に居るシルバーを見つけました。山羊についての知識はゼロ!でも可愛いくて山羊さんに「うちの子になる?」と尋ねたら、山羊さんは何度もうなずいたそうです。
店員さんは「これ以上大きくなりませんよ」と言いましたが、実際にはふた周りほど大きくなって36kgのりっぱなシバヤギになりました。
なにを食べるかさえ良く知らずに飼い始めたのですが、いろいろと教えてくれた人がいたり、敷地がちょっとした山もあるような広さで、シルバーは毎日のように山に行き、好きな草や葉っぱを食べさせてもらいました。
山の斜面に山羊がいる!と近所では評判になりました。あるおばさんは「めーめーちゃん」と、またあるおじさんは勝手に「山羊太郎」と呼んで可愛がってくれています。


血まみれエピソード1 6歳のとき 

 小屋の厚いいベニヤ板に頭突きし角が片方 半折れになって噴水のように血が吹き出ました!シルバーは頭を振って… みるみる首や肩が血染めに…!
横須賀で腕が一番の獣医さんに見てもらい、 半折れの角をギプスで固めて1ヶ月・・・くっついたと思ったのに、数ヶ月でポロンと落ちてしまいました。今は左右の角の長さが違います。



血まみれエピソード2 8歳のとき

> シルバーは犬と仲良しで犬もシルバーをからかったりしてます。ボルゾイがシルバーの寝床を占拠することもあります。(笑)
ある日シルバーは犬にベベベ〜とあまりにもしつこく迫ってこのボルゾイに噛まれました。ショックで小屋と壁の間のわずかな隙間に頭を突っ込んでしばらくは出て来られませんでした。

 じゅん子 「私の周りの人達は山羊に縁の無い人ばかりで、シルバーの事をあれこれ話しても「へー?山羊なんかに感情があるんだ?」と言われます。「山羊なんか」です…山羊はとても感情豊かだと思います(笑)大好物の葉っぱを見つけたら ホエ〜!と歓喜の声を上げ(笑) 私がシルバーを叱った時にシルバーが納得しないとシルバーは耳をキュッと反転させ、顔を斜めに曲げ口も斜めに曲げ、いかにも怒ってる!という顔をします(笑)
小屋のフンを掃除する時に「ちょっとどいて」と言うと邪魔にならない所にどきます。「もうちょっとどいて」と言えばさらに1メートルほどどきます(笑)掃除が終わって「もういいよ」と言うと小屋に戻ってきます(笑) 」


 いつも家にはいろんな動物がいっぱいのじゅん子さんに育てられたシルバーは、衝動買い⇒衝動飼いでありながら、9年間一度も病気をしませんでした。そのシルバーが近頃はヨタヨタしたり、ぼんやりしているようになりました。「パワー!」の代名詞みたいな存在だったシルバーが、今は横たわると頭も顎も地面につけて「俺はなんだか疲れてしょうがないよ」の顔をしています。じゅんこ子さんは、毎日運動や飼料に気を配っています。最後までシルバーのめんどうを見ると心に決めて・・。

 

 9歳がどのくらい高齢なのか・・個体差があるのでしょうね。7歳で死因は老衰と言われたり、同じ9歳でうちのヤギさんはもうじき出産です。それぞれのヤギさんと飼い主ににふさわしい生涯を送ることが出来るのを祈っています。

      ・・・YYおばさん